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用語集

 
水, 2006-11-01 19:18
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関連用語集です。これからどんどん追加されていきます。

数字 A  B C D E F G H I J K L M  

N O P Q R S T U V W X Y Z

あ か さ た な は ま や ら わ

数字

16QAM

16-position Quadrature Amplitude Modulation、16値振幅位相変調

1xEV-DO 

1x Evolutional Data Optimized(またはOnly)
CDMA2000の発展型で、下り回線の高速データ通信規格。1xは1.25MHz幅を意味する。

3GPP/3GPP2

3GPP(Third Generation Partnership Project)とは、第3世代(3G)移動通信システム「IMT-2000」(International Mobile Telecommunications-2000)の標準化作業を行うパートナーシップ(共同)・プロジェクトのひとつです。

ITU-Rで標準化され、NTTドコモやボーダフォン(ソフトバンクモバイル)などが採用している、W-CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続)という無線アクセス方式と、欧州の第2世代(デジタル)携帯電話の標準規格「GSM」(Global System for Mobile communications)を発展させたコア・ネットワーク技術を採用して、標準仕様を作成する組織です。

また、NGN(Next Generation Network、次世代ネットワーク)の中核的な技術であるIMS(IP Multimedia Subsystem、IPマルチメディア・サブシステム)の標準化も行っています。

一方、3GPPと同じようなパートナーシップ(共同)・プロジェクトのひとつである、3GPP2(Third Generation Partnership Project 2)は、ITU-Rで標準化されKDDIなどが採用しているCDMA2000という無線アクセス方式と、ANSI-41(American National Standard ANSI/TIA/EIA-41)を発展させたコア・ネットワークを採用して、標準仕様を作成する組織です。

64QAM

QAMは、Quadrature Amplitude Modulationの略で、直交振幅変調と言います。デジタル信号を無線信号に変換する変調技術のひとつである変調方式には、「電波の振幅を変化させる方式」「電波の周波数を変化させる方式」「電波の位相を変化させる方式」の3つが大きくありますが、QAMは、位相変調と振幅変調を組み合わせて、より多くの情報を1つのシンボルで伝送します。

シンボルとは、情報(データ)を電波に乗せる場合の変調信号の単位(送信情報の構成単位)のことです。1シンボルで送られる情報を増やすことを、デジタル変調の多値化と呼びます。この多値化によって送られる情報量は増えます。QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)に、Iチャネル(I:In-phase、同相成分)とQチャネル(Q:Quadrature-phase、直交成分)の2つの軸上での振幅の変化を加えたものが、QAMというデジタル変調方式です。

QPSKの位相の変化に加えて振幅も2段階に設定すると、位相図上の信号点の数は16個になります。これが16QAMです。16QAMでは、1つのシンボルで4ビット(24=16通り)の情報を伝送することになり、振幅の変化を4段階にすれば、信号点の数は64個になり、64QAMとなります。このとき、1シンボルで6ビット(26=64通り)の情報を伝送します。

A

AAA

Authentication, Authorization and Accounting。認証、承認および課金

ADSL

ADSL(Asymmetric Digital Subscribe Line)とは、「下り回線の帯域が広く、上り回線の帯域が狭い」非対称デジタル加入者線のことです。1987年に米国ベル研究所のジョゼフ・レックライダー氏によって考案されました。その後、1993年3月、当時、アマティ・コミュニケーションズ(Amati Communications)社から提案された「DMT」(Digital Multi-Tone、マルチキャリア変復調方式のひとつ)という伝送方式が、ANSI(アメリカ規格協会)によって採用され、ADSLとADSLから派生したHDSLやVDSLなど、いろいろなDSLの伝送方式(国際標準)の基礎となっています。

日本で試験サービスが始まったのは1999年12月で、本サービスは2000年12月でした。当初の伝送速度は1.5Mbpsでしたが、2001年の新規参入の事業者が増えてからは、6M、12M、24M、48M、50Mbps超と高速化が進み、現在のDSLアクセス・サービスへの加入者数は、2006年3月現在で、1,452万世帯を超えています(総務省発表)。

ARPANET

Advanced Research Projects Agency Network。米国国防総省高等研究計画局(ARPA)が構築した学術的なコンピュータ・ネットワーク(1969年から運用開始)。インターネットの起源ともいわれるネットワーク。運用開始当時は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)、ユタ大学、スタンフォード研究所(SRI)の4つの拠点が相互接続された。

ARPU

Average Revenue Per User、加入者1人あたりの月間平均売上高。 

ATM

ATM(Asynchronous Transfer Mode)は、非同期転送モードの意味である。ATMでは、すべてのデータは53バイトのセルと呼ばれる単位で転送される(イーサネットは基本的に1500バイトのフレームを使用)。

B

BSSID

Basic Service Set Identifier、802.11標準の無線LAN規格において、48ビットの長さをもつネットワークの識別子

BPSK

Binary Phase Shift Keying、2相位相変調

BREW

Binary Runtime Environment for Wireless、ブリュー。クアルコム社が開発した携帯電話向けのソフトウェア・プラットフォーム。

C

CPM

Conference Preparatory Meeting。WRC準備のための技術的検討や規則的検討の体制・計画などを策定する。最終成果をWRCの文書として取りまとめる。通常、WRC直前とWRC直後の2回開催される。

CSCF

網間を移動してもIMSの利用を可能とするなどSIPの機能を拡張し、セッションの設定制御やアプリケーション・サーバ(AS)へのアクセスによる、サービス処理の起動を行うSIPサーバ。CSCFには、ユーザーが直接アクセスするP-CSCF(Proxy CSCF)と、ホーム網で他網とのゲートウェイ機能をもつI-CSCF(Interrogating CSCF)、ホーム網におけるセッション制御を行うS-CSCF(Serving CSCF)の、3種類があります。詳しくはこちら を参照のこと。

I-CSCF:Interrogating-Call State Control Function、登録時にHSS(ホーム加入者サーバ)にアクセスして、S-CSCFを割り付けるCSCF(呼状態制御機能)
S-CSCF:Serving-Call State Control Function、呼をセッション状態として管理するCSCF(呼状態制御機能)
P-CSCF:Proxy-Call State Control Function、IMSで端末が最初にアクセスするCSCF(呼状態制御機能)

CSMA/CD

Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection、衝突検知機能付きキャリア感知多重アクセス。イー サネットの中核技術として考案された媒体アクセス制御プロトコル。送信信号の衝突を感知した場合に、各端末にデータを再送信するように通知する。全二重通 信(双方向同時通信)ができないことや、長距離化が難しいこともあり、10ギガイーサネットではサポートされなくなった。

D

DLNA

Digital Living Network Alliance。ホーム・ネットワークでPCやAV、モバイル機器同士を相互接続するための仕様を策定するために設立された業界団体。家電、PC等の大手メーカーが参画している。

DQPSK

Differential Quadrature Phase-Shift Keying、差動4相位相変調。デジタル信号の位相変調方式(Phase-Shift Keying)の一種。90度ずつずれた4つの位相状態で情報をあらわすことから、QPSK(Quadrature Phase-Shift Keying)と呼ばれる。1単位時間で2ビット分の情報を送れるので、100Gの送信データであれば変調レートは50Gで済む。

DQPSKのD(Differential)は、前ビットの位相情報に対して差動的に変調することを意味する。受信側において前ビットとの位相を比較することによりデータを復調できるため、復調装置を簡略化できるという利点がある。

E

ETSI(欧州電気通信標準化機構)

ETSI(European Telecommunications Standards Institute)は、欧州の電気通信主管庁、電気通信事業者、メーカー、ユーザー、研究機関などで構成される標準化組織です。情報技術/電気通信/放送および、それらの境界領域の標準化などを推進しています。 NGNの標準化を目指すTISPANは、ESTI内の次世代ネットワーク関連技術の標準化目指すプロジェクトのひとつとなっています。

TISPANは、Telecommunication and Internet converged Servicesand Protocols for Advanced Networkingの略称です。TISPANでは、すでに2005年12月にNGNの最初の標準である「リリース1」を完成させています。ITU(国際電気通信連合)や北米のATIS(Alliance for Telecommunications Industry Solutions、米国のIT関係の標準化組織)でも、このTISPANと連携してNGNの標準化を進めています。

F

FDD

Frequency Division Duplexing、周波数分割複信。上りと下りを別々の周波数で通信を行う方式

FFT

Fast Fourier Transform、時間的に離散的なデジタル信号の中含まれる周波数成分を抽出するフーリエ変換処理とその逆変換を高速に行う為のアルゴリズム

FLO

Forward Link Only、米国Qualcomm社開発の携帯端末向け放送サービス、いわゆる「MediaFLO」

FMC

FMC(Fixed Mobile Convergence)とは、IP(Internet Protocol)を共通のプロトコルとすることによって、固定通信網と移動通信網統合し(ネットワークのFMC)、これまでの電話サービスやマルチメディア・サービスなどを、固定端末にも移動端末にも提供できるようにする(サービスのFMC)仕組みです。 具体的には、ITU-Tで標準化が進められているNGN(Next Generation Network、次世代ネットワーク)で実現されることになります。

FTTH

FTTH(Fiber To The Home)を実現する光アクセス・システムは、局(設備センター)から各ユーザー宅側までの間を、光ファイバで結び超高速なブロードバンド・ネットワークを実現するシステムです。 最後の“H”の部分には、局からユーザーまでの区間(H:Home、ユーザー宅まで)が示されていて、他にはFTTC(C:Curb、歩道の縁まで)、FTTB(B:Building、オフィス・ビルまで)などと使われます。

またこれ以外にも、FTTCab(C:Cabinet、屋外に設置された光/電気信号装置箱まで)、FTTZ(Z:Zone、ユーザー数を数千ほどまとめた地域まで)、FTTO(O:Office、オフィス)、FTTP(P:Premises、ユーザーの敷地内まで)、FTTP(P:Pillow、枕元まで)などと使われたりもします。 局側とユーザー間の通信システムは、アクセス・システムと言われます。このシステムには、局側とユーザーを1対1で接続する「ポイント・ツー・ポイント」と、局側と複数のユーザー1対多接続する「ポイント・ツー・マルポイント」の2つの方式があり、システムの構成や制御方式にそれぞれ特徴があります。

当初、多くのFTTHはATM(非同期転送モード)技術を基本に開発されました。しかし、その後、家庭やオフィスに広く普及したイーサネット技術を利用することによって、FTTH関連装置のコストを大幅に削減できるようになったため、FTTHは急速に普及し始めました。

G

GCM-AES-128

NIST〔The National Institute of Standards and Technology、米国標準技術局)が規定するAES(Advanced Encryption Standard、高度暗号標準)の1動作モード(128は鍵の長さが128ビットという意味)で、ハードウェア化に適しており、高速化な暗号化が可能な方式。GCMは「Galois/Counter Mode of Operation(ガロア/計数モード)」の略。

GPRS

General Packet Radio Service。GSMなどのネットワークでパケット交換機能を提供するパケット無線サービス。

H

H.264/AVC

H.264/AVC(Advanced Video Coding)は、ITU-TとISO/IECの2つの標準化機関が合同で開発した、高圧縮率をもつ動画像圧縮符号化標準です。既存のMPEG-2の2倍以上の圧縮率を実現した現在、最強の標準圧縮技術です。

H.264は、ITU-Tの勧告(標準)名で、AVCは、正式には「MPEG-4 Part 10:Advanced Video Coding(MPEG-4 第10部:AVC)」という名称です。このため、単にH.264と呼ばれたり、「MPEG-4 AVC/H.264」と呼ばれたり、「H.264/AVC」と呼ばれたりしています。 このH.264/AVCは、すでに、テレビ会議システムやワンセグ(ケータイ向け地上デジタル放送サービス)端末をはじめ、ゲームや次世代光ディスク「HD-DVD、Blu-Ray Disc」などに採用され、広く普及しています。

ISO :International Organization for Standardization、国際標準化機構

IEC :International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議

MPEG :Moving Picture Experts Group、動画像符号化専門家グループおよびその規格名

HSDPA

High Speed Downlink Packet Access、W-CDMAの発展型で、下り回線の高速データ通信規格。

HSS

Home Subscriner Server、ホーム加入者サーバ

I

IEEE 802委員会

IEEE 802委員会は、イーサネットなどのLAN(Local Area Network、構内通信網)の標準化を目的として1980年の2月(802委員会の由来)に設立された標準化組織です。また、この委員会は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、米国電気電子技術者学会)のコンピュータ分科会(Computer Society)の配下に位置づけられる組織です。

その後、IEEE 802委員会は、LANよりもより広いエリアをカバーする都市規模向けのネットワーク(MAN:Metropolitan Area Network、都市域網)の標準も行うようになったため、正式名称を「IEEE Project802 LAN/MAN Standards Committee」(略称:LMSC)と改め、今日に至っています。いろいろな、ワーキング・グループ(WG)が設立されましたが、現在活動している主なWGは、次の通りです。

(1)802.1WG :LAN上位層プロトコル(ブリッジ、VLAN、セキュリティなど)

(2)802.3WG :イーサネット(CSMA/CD)

(3)802.11WG:無線LAN(WLAN)

(4)802.15WG:パーソナル・エリア無線ネットワーク(WPAN)

(5)802.16WG:ブロードバンド無線アクセス(BWA)《WiMAX》

(6)802.17WG:リング型転送方式(RPR:Resilient Packet Ring)

(7)802.20WG:モバイル・ブロードバンド無線アクセス(MBWA)

(8)802.21WG:メディア間ハンドオーバー方式(MIH)

(9)802.22WG:地域無線ネットワーク(WRAN)

▼IEEEの文書番号表記法について

IEEEの文書番号は、例えば「15-06-0307-01-003c」 のような形式で表記されます。これを略す場合は、06/307r1 となります。表記のルールは次のようになっています。

▼aa-bb-cccc-dd-eeeeの場合
aa:WG15、bb:year2006、cccc:文書連番, dd:改版(初版は00)、eeee: TG3c、となります。

IETF(インターネット技術標準化委員会)

IETF(Internet Engineering Task Force)は、インターネット技術に関するのプロトコルやアーキテクチャ(構成)などの技術標準を作成する国際的な標準化組織です。IETFには、参加資格は特に設けられていなく、基本的に個人の立場で参加できることになっています。

なお、インターネットの技術に関する標準文書は、RFC(Request For Comments)と呼ばれ、例えば、RFC 791(Internet Protocol)やRFC 3261(SIP:Session Initiation Protocol)のように番号が付けられています。

IMS

NGN(Next Generation Network)のアーキテクチャを構成する2つのレイヤ(NGNでは「ストラタム」という)のうち、トランスポート・レイヤ(パケット転送レイヤ)の上位に位置するサービス・レイヤは、サービス制御機能を備えています。

このサービス・レイヤの部分は、上位レイヤからくるいろいろなアプリケーションに対応できるように、3GPPで標準化されたIMS(IP Multimedia Subsystem、IPマルチメディア・サブシステム)が中心的な役割を果たします。

このIMSは、映像や音声などのように、リアルタイム通信が求められるアプリケーションを、IPネットワーク上でも提供できるようにするために標準化された仕組みです。このようなリアルタイム通信を実現するために、すでにIP電話などにも使用されているSIP(Session Initiation Protocol、セッション開始プロトコル)というプロトコルが採用されています。

NGNのサービス・レイヤは、SIPを使用したIMSという仕組みによって、IPベースの通信でありながらリアルタイム性を含むあらゆるアプリケーションに対応できる、「サービス制御機能」を提供しています。

Infraモード

無線LANシステムには、Infra(インフラストラクチャ)モードとAdhoc(アドホック)モードがある。Infraモードは、一般にAP(アクセス・ポイント)と通信するシステムを、Adhocモードは、APがなく端末同士が通信するシステムを指す。

IPTV

一般に、IP(Internet Protocol)ネットワークを使用して映像コンテンツを流すシステムは、「IPTV」と呼ばれています。 IPTVは、放送と通信(インターネット)の融合領域に関連するため、放送側からの見方、通信側からの見方、あるいは家電側からの見方など幅広い捉え方があり、使用される用語も多様です。

例えば、IPマルチキャスト放送(略してIP放送とも言われる)によるサービスや、蓄積型の「VoD」(ビデオ・オン・デマンド)サービス、あるいはインターネットによるマルチメディア・サービスである「ネットTV」のようなサービスも含めて「IPTV」と呼ばれるケースもあります。 このような背景のもとに、NGNの標準化と連動した形で、2006年6月に、ITU-T内に「FG IPTV」(Focus Group IPTV、IPTVに関して集中的に審議するグループ)が設立され、IPTV技術に関する標準化の審議が開始されています。

IPアドレス

IPアドレス(IP Address)とは、簡単に言うと、インターネット(IPネットワーク)上で相手にデータ(IPパケット)を送るために、IPパケットの中に書き込まれている、パソコンなどの住所のことです。 通常の郵便(封書)を1つのパケットに例えると、「封書の表」に相手の住所(宛先アドレス)、「封書の裏」に発信人がわかるように自分の住所(送信元アドレス)を書き、封筒の中に手紙(メッセージ)を入れてポストに投函すると、相手に届きます。

IPパケットもこれと同じように、自分の送りたいメッセージの前に宛先アドレス(相手側のパソコンの住所)と送信元アドレス(自分のパソコンの住所)を書き込んで、IPネットワーク上に送出します。IPネットワーク(ルータなどで構成されている)は、このIPアドレスを頼りにして、IPパケットを相手に届ける仕組みになっています。

IP再送信

IP網によって、現在放送されている番組と同一の番組をリアルタイムに送信するサービス。通常、IPマルチキャスト技術が使用される。

IPv4アドレスとIPv6アドレス

現在広く普及しているIPアドレス(IPv4:IPバージョン4))は、32ビットで構成されています。32ビットとは「232≒43億」という意味です。すなわちIPv4アドレスは、43億個のIPアドレスしかなく、全世界の人口約65億人よりも少ないため、IPアドレスの枯渇が問題となりました(その後いろいろと改良技術が考案されていますが)。

そこで、IPv4アドレスよりもはるかに多いアドレスをもてる128ビットのIPv6(IPバージョン6)というアドレスが標準化され、普及し始めています。 このように、IPv6アドレスは128ビットですから、「2128=232×232×232×232=43億×43億×43億×43億」〔=340澗(かん)〕となり、IPv4アドレス(43億個)の「43億×43億×43億」倍という天文学的な数字のIPアドレスが使えるようになるため、IPアドレスの枯渇問題は解決できるようになりました。

IPマルチキャスト

マルチキャスト(IP Multicast)とは、音楽同好会や将棋愛好会のような、登録されたある特定のグループを対象に、送信装置から同じ内容のデータ(パケット)を一斉に送信する技術のことを指しています。これをIPの環境で行うため、IPマルチキャストと言います。

また、マルチキャストは、特定の多数者に配信する形態が、放送に似ているため、放送型とも言われます。 マルチキャストを行う場合には、マルチキャスト・ルーティング(経路制御)と呼ばれるプロトコルが必要になります。 このような特定の多数者に配信するマルチキャストに対して、不特定多数者を対象に、コンテンツ(番組)を一斉に配信する形態は、「ブロードキャスト」(Broadcast、放送)と言われています。

ISDB-T

Integrated Services Digital Broadcastig-Terrestrial。日本の地上デジタル放送方式。1事業者に割り当てられる6MHzの周波数帯域の中にセグメントと呼ばれる伝送単位が13個多重されている。このセグメント単位で変調方式を変えることができるため(最大3階層まで)、いろいろなサービス・パターンに柔軟に対応できる。また、中心の1セグメントだけを受信する「部分受信」も可能で、これを用いたのが携帯機器用地上デジタル放送「ワンセグ」である。

ISMA

Internet Streaming Media Alliance。マルチメディア・データをストリーミング配信するための技術標準を策定する業界団体。

IST

Information Society Technologies、情報社会技術。欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)が運営する研究プロジェクト

ITU(国際電気通信連合)

ITU(International Telecommunication Union)は、電気・無線通信分野の標準化を行う国際標準機関で、2006年現在、190カ国が参加しています。1932年に万国電信連合と国際無線電信連合が合体して発足し、1947年から国際連合(United Nations)の専門機関のひとつとなり、ジュネーブ(スイス)に本部があります。 組織構成は、4年ごとに開催される全権委員会議(PP:Plenipotentialy Conferences)を最高意思決定機関とし、その下に事務総局のほか、

(1)ITU-R:ITU-Radiocommunication Sector、ITU無線通信部門

(2)ITU-T:ITU-Telecommunication Standarization Sector、ITU電気通信標準化部門

(3)ITU-D:ITU-Telecommunication Development Sector、ITU電気通信開発部門

などがあります。民間企業や研究機関もそれぞれの部門のメンバー(Sector Member)になることができ、標準化に関する会議への出席、提案は可能ですが、総会での最終議決は、各国の政府機関(Member State、日本は総務省)単位で行われます。

ITU-R(国際電気通信連合-無線通信部門)

ITU-R(ITU-Radiocommunication Sector)は、ITU傘下の国際標準組織で、すべての無線通信サービスに関する標準化や勧告の作成、および通信衛星を含む無線周波数の、合理的で経済的な分配などを行う部門です。 無線通信規則の改正や周波数分配を決定する世界無線通信会議(WRC:World Radiocommunication Conferences)、および研究課題の設定や勧告の承認を行う無線通信総会(RA:Radiocommunication Assembly)を筆頭に、7つのSG(Study Group、研究委員会)や、それらSGにおける戦略や作業の優先順位を検討するRAG(Radiocommunication Advisory Group、無線通信アドバイザリー・グループ)などから構成されています。

ITU-T(国際電気通信連合-電気通信標準化部門)

ITU-T(ITU-Telecommunication Standardization Sector)は、ITU傘下の国際標準組織で、電気通信に関する技術の世界規模での標準化や、料金・課金処理規則の制定を行う部門です。 ITU-Tは、4年ごとに開催され、部門全体における方向性や体制の決定、および勧告(標準)の承認を行うWTSA(World Telecommunication Standarization Assembly、世界電気通信標準化総会)を最高機関とし、標準化作業(勧告の策定など)は13のSG(Study Group、研究委員会)、作業の優先順位などを検討するTSAG(Telecommunication Standarization Advisory Group、電気通信標準化支援グループ)などから構成されます。

なお、SGは年2回の開催のため、標準化作業に遅れが生じやすいという問題を解消するため、SGの下にFG(Focus Group、テーマを限定して集中的に審議するグループ)が組織されることがあります。FGの活動は原則1年間を期限とし、集中的な検討が行われています。

J

JAN 

Japan Article Number、国際EAN(European Article Number)協会(当時、現在は規模拡大に伴い、GS1:Global Standard Oneに名称が変更された)によって割り当てられた国番号(45または49)、5桁の企業コード、5桁の品目コード、1桁のチェック・デジット(誤読防止 のための検査数字)の合計13桁の数字で構成される商品コード。 ヨーロッパ、アジア、オセアニアで使用されているものがEANで、JANはJIS化された日本での呼称。

このJANコードをバーで表したものがおなじみのバーコード。スーパーやコンビニエンスストアなどでは、商品に付けられたバーコード(JANコード)を読み取ることで、その商品の品名や価格を判別する。JANの場合には、合計8桁の短縮バージョンも用意されている。

L

LAG

Link Aggregation、リンク・アグリゲーション。複数の通信回線(リンク)を仮想的な1本のリンクとして扱う技術のこと。例えば、10Gbpsのリンクを8本束ねて、80Gbpsの仮想リンクとして使用すること。

M

MediaFLO

Media Forward Link Only。サーバーからマルチメディア・コンテンツを一方向に伝送する、すなわち放送するという意味。クアルコム社が推進する携帯電話機向けマルチメディア配信サービスの名称。従来のような単純な放送だけではなくて、インターネットを含めた、インタラクティブな放送を目指している。

MIMO

Multiple Input Multiple Output、多入力多出力。広義の意味では、単純に送信側と受信側に複数のアンテナ(送信機、受信機)を設置して通信を行う場合をMIMOという。ただ し、ここでいうMIMOは、各送信系統からのデータ・ストリームを空間上で多重することを意味し、最大4ストリーム(4つのデータの流れ)までを多重する 方式を指す。コンピュータで例えれば、並列の4ビット・パラレルのバスをもつ通信路(チャネル)のようなものといえる。

MPEG

動画像圧縮符号化の国際標準である「MPEG」(Moving Picture Experts Group)とは、動画の符号化技術を研究するISO/IECの専門化グループの略称ですが、このMPEGというグループ名がそのまま規格名になっています。

用途は幅広く、蓄積メディア系のCD-ROMやDVDなどから、放送系、通信(インターネット)系に至るマルチメディア・コンテンツの圧縮符号化の国際標準規格となっています。 MPEGは、基本的に次の3つの規格で構成されています。

(1)MPEGビデオ:画像の圧縮符号化規格

(2)MPEGオーディオ:音声の圧縮符号化規格

(3)MPEGシステム:これらをコンピュータ上で扱うためのシステム規格

これらは、それぞれMPEG-1規格、MPEG-2規格、MPEG-4規格の中に含まれています。 最新の画像圧縮符号化規格であるH.264/AVCは、画像圧縮だけの規格のため、上記のオーディオ規格やシステム規格と合わせて使用されています。

H.264/AVCは、MPEG-4ビデオの仲間です(H.264/AVCの項参照、p.6)。 なお、音楽配信などで広く普及しているMP3は、MPEG-1オーディオの規格(レイヤⅠ、レイヤⅡ、レイヤⅢの3種類ある)の1つで、最も高い圧縮率をもつ「MPEG-1オーディオ・レイヤⅢ」の略称です。

MUSE(ミューズ)/ハイビジョン

ハイビジョンは、ハイデフィニッション・テレビジョン(HDTV:High Definition Television)からの造語とも言われる。NHK放送技術研究所が中心となり、民放の各社や多くのメーカーが共同で開発した、画面のアスペクト比が9:16で走査線が1125本の横長の高精細度テレビジョンのこと(HDTVともいわれる)。

「MUSE」(ミューズ。MUltiple sub-Nyquist Sampling Encoding system)とは、アナログ伝送のための画像圧縮技術である。1989年からBS2-bで実験放送が開始された。当時は、ハイビジョンによる放送番組をBS1チャンネル当たり27MHzの帯域幅(トランスポンダ)に収めることができる画像圧縮方式は、ミューズ方式しかなかった。しかし、その後、急速にMPEG-2などの、デジタル圧縮方式が登場し、アナログの圧縮方式のミューズに取って代わることになった。

N

NGN(次世代ネットワーク)

NGN(Next Generation Network)とは、ITU-Tで標準化が進められている、IPプロトコルを使用して電気通信サービスを提供することを目的とした、IPベースの次世代ネットワークのことです。 インターネットと異なり、広帯域でしかもパケットの優先順位付けなどが可能なQoS(サービス品質)を保証し、いろいろなトランスポート(転送)技術を活用したパケット・ネットワークとなっています。 ITU-Tは、2006年7月に、「NGNリリース1」を勧告化し、NGNの標準化の対象スコープ(範囲)を決定しました。

NGNのアーキテクチャ

NGNのアーキテクチャ(ネットワーク構成)は、基本的にトランスポート・レイヤとサービス・レイヤの2つのレイヤで構成されています(NGNではレイヤのことをストラタムと言いますが、ここではわかりやすくするため、同じ意味のレイヤと呼ぶことにします)。

(1)トランスポート・レイヤは、基本的にオールIP(Internet Protocol)化されたコア・ネットワーク(基幹ネットワーク)によって、すべての情報をIPパケットで通信する、トランスポートの機能(パケット転送機能)をもつレイヤです。

(2)サービス・レイヤは、トランスポート・レイヤの上位に位置します。このサービス・レイヤは、サービス制御機能(あるいはコントロール・レイヤ)とも言われます。この部分は、上位からくる映像や音声などいろいろなアプリケーションに対応できるように、3GPPで標準化されたIMS(IP Multimedia Subsystem、IPマルチメディア・サブシステム)が中心的な役割を果たします。IMSとは、映像(映画や放送)や音声などのリアルタイム通信が求められるアプリケーションを、IPをベースとするパケット・ネットワーク上でも提供できるようにするために標準化された仕組みです。

NSFNET

National Science Foundation Network。NSF(National Science Foundation、全米科学財団)が構築したネットワーク。ARPANETの後、インターネット技術はこのNSFNETを中心に発展したが、現在でもインターネットは、このNSFNETを継承し発展している。

O

OFDM

Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波分割多重。無線LANやWiMAXなどでも、使われるようになった変調技術の1つで、電波によって高速に送信されるデジタル・データ信号を高品質に伝送する方式である。

OFDMの原理を簡単に説明すると、送信する高速なデータ信号を一つの周波数(シングル・キャリア)ではなく、それぞれが直交した複数のキャリア(マルチキャリアという。マルチキャリアを構成する1つ1つのキャリアをサブキャリアという)に分けて送信するデジタル変調方式である。

すなわち、高速なデータを複数の各サブキャリアに分散させて乗せ、並列に多重化して送信する変調方式である。このとき数学的な手法で、各サブキャリアが干渉しあわないようにすることで(これを直交という)、受信した後に、お互いにきれいに分離し、データをきれいに取り出せるような仕組みになっている。

OFDMA

Orthogonal Frequency Division Multiple Access、直交周波数分割多元接続。OFDMサブキャリアをサブチャネル化してユーザーに割当てる多重アクセス方式

OLT/ONU

FTTH(Fiber To The Home)については第3章で解説していますが、ここでは多少重複しますが、OLTとONUに注目して解説します。 FTTHは、センター側(局者側)には、OLT(Optical Line Terminal)と呼ばれる、加入者線端局装置が設置されます。

一方、ユーザー側には、ONU(Optical Network Unit)という加入者線終端装置が設置されます。OLTとONUは、ともに光信号/電気信号の変換装置です。FTTH方式では、主に、P-P(ポイント・ツー・ポイント、1対1接続)方式と、P-MP(ポイント・ツー・マルチポイント、1対多接続)方式が用いられています。

(1)P-P(ポイント・ツー・ポイント)方式は、局側のOLTとユーザー側のONUが1対1で直接通信する方式です。したがって、局側とユーザー側の距離が長い場合は、ユーザー数が増加すると、その増加分だけ光ファイバなども増加することになります。

しかし、他のユーザーに影響しないため、サービスの変更や機器(OLTやONU)の変更が容易に可能となります。シングル・スター方式、あるいはメディア・コンバータ方式とも呼ばれ、小規模のユーザー数の場合に向いています。

(2)P-MP(ポイント・ツー・マルチポイント)方式は、局側のOLTとユーザー側の複数のONUの間に、分岐装置(光カプラあるいはRT)が設置され、これを介して1対多の通信が行われます。この方式は、ダブル・スター方式とも言われます。 このとき分岐装置として、光カプラ(またはスプリッタとも言う)を使う場合、光カプラは、光信号/電気信号変換などをせずに、ただ光を分岐する(各ユーザーに分ける)だけのパッシブ・デバイス(受動素子)であることから、このダブル・スター方式は、一般に、パッシブ・ダブル・スター(PDS)方式、またはPON(Passive Optical Network)方式と呼ばれています。

また、分岐装置として、光カプラではなく光信号/電気信号変換などを行うRTを使う場合、RTはアクティブ・デバイス(能動素子)であるところから、この方式は、アクティブ・ダブル・スター(ADS)方式と呼ばれています。 RTとは、Remote Terminalの略称で、アクティブ・デバイス(能動素子)のことです。 これらのダブル・スター方式は、ユーザー数が多い場合に向いています。

P

ping(ICMP Echo Request)

pingは、IP(Internet Protocol)においてホスト間の疎通性を確認するための基本的なコマンド。送信元のホストは、ネットワーク層レベルにおける通信の確認を行うためにICMP(Internet Control Message Protocol、インターネット制御メッセージ・プロトコル)を使用し、ICMP Echo Request(ICMPエコー要求)というパケットを送出する。ICMP Echo Requestを受信したホストは、送信元のホストに対しICMP Echo Reply(ICMPエコー応答)パケットを送り返す。

PLC(電力線通信)

PLC(Power Line Communication)とは、家庭まで広く普及している電力線を利用して、ADSL並み以上のブロードバンドを実現する「電力線通信」システムのことです。 電力線には関東では50Hz、関西では60Hzが使用されていますが、ここに2MHz~30MHzの高い周波数の電気信号を流して、最大200Mbps程度の伝送速度を実現することを目指しています。

2006年6月に、総務省・情報通信審議会が「高速電力線搬送通信設備に係る許容値及び測定法」という答申を提出したことで、実用化へ大きく前進し、2006年内にもPLC関連が登場すると見られています。 PLCでは、まず、親装置となるPLC親モデムが電柱上に設置され、すでに電柱まで敷設されている光ファイバ(バック・ボーネットワーク)と、各家庭への電力の引込線の間をつなぎます。

一方、子装置となるPLC子モデムは家庭内のコンセントに接続され、端末(パソコンなど)につないでインターネット通信を行うシステムです。 なお、日本国内での高速電力線通信の早期実用化を目指して、2003年3月にPLC-J(PLC-J:High Speed Power Line Communication Promoters’Alliance of Japan、高速電力線通信推進協議会)が設立されています。

PoC

Push-To-Talk over Cellular、携帯電話上で行うIPトランシーバ・サービス

POP

Point of Presence、ユーザーが最初にISPに接続するアクセス・ポイント。

Q

QoS(サービス品質)

QoS(Quality of Service)は、インターネットなどのネットワーク上に流れる情報(サービス)の通信品質を保証する技術です。 映像や音声などのアプリケーションが乱れずに快適に通信できるように、必要とする帯域(ネットワークの伝送速度)を確保して、一定した伝送速度を提供する、あるいは重要なアプリケーションを優先させるために送信データに優先順位を付加することなどを、ネットワーク上で保証する技術のことを言います。

高解像度のきれいな映像、きれいな音声(いわゆるリッチ・コンテンツ)をブロードバンド・ネットワーク上で流通させるマルチメディア時代を迎えて、アプリケーションごとに必要とする通信品質(QoS)を提供することへの要求がますます高まっているため、QoSが注目されています。

QPSK

Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調

S

SIP(セッション開始プロトコル)

SIP(Session Initiation Protocol)とは、IPネットワーク上で、音声や映像などの通信をリアルタイムに行うためのシグナリング・プロトコル(信号制御プロトコル)です。 例えば、IPネットワーク上で、IP電話を行う場合は、通常の電話のように相手とのセッション(接続関係)を確立する必要があります(注.インターネットでメールなどをする場合は、相手とのセッションを確立せずに、自分の都合でメールを発信します)。

この相手とのセッションを確立させるために、SIPが使用されているのです。 また、SIPは、相手との通信を中断させたりもします。このSIPは、NGNの中核的なシステムであるIMS(IP Multimedia Subsystem、IPマルチメディア・サブシステム)にも採用されることが決められ、注目されています。

SOFDMA

Scalable OFDMA、運用帯域が異なるシステムにおいてもサブキャリア間隔などが一定となるようにFFTサイズ を適用的に変化させるOFDMA方式

SONET

Synchronous Optical Network、同期式光通信網。SONETは、同期式光通信網の意味で、米国のBellcore(現Telcordia Technologies)が提唱した光インタフェースの通信速度標準の仕様である。これとほぼ同義語のSDH(Synchronous Digital Hierarchy)は、同期デジタル・ハイアラーキの意味で、ITU-Tにおいて標準化され、国際的に統一された速度標準である。

Suica

Super Urban Intelligent Card、JR東日本などが利用者に提供している、定期券やプリペイド・カード(イオカード)機能をもった非接触式のICカードのこと。ソニーが開発した非接触IC「FeliCa (ISO/IEC 18092)」を使用。

T

TCP/IP

これまで、インターネットの中核的なプロトコルは、TCPとIP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)と言われてきました。そのため、インターネットのプロトコルというときは、TCP/IPと表現されるようになりました。しかし、後述するように、インターネット上で音声や画像などのリアルタイム情報が頻繁に送受信されるようになってきたため、最近ではリアルタイム通信に強いUDP(User Datagram)も頻繁に使用されるようになりました。

このような背景があり、また、UDPのプロトコルはほぼIPに似たプロトコル構造になっていること、さらにネットワーク側からはIPが注目されるようになってきたことから、最近はTCP/IPという用語よりも単にIP、あるいはIPネットワークと呼ばれることが多くなっています。

TCP/IPプロトコルの全体像は他書に譲るとして、基本的には(1)アプリケーション層、(2)トランスポート層(TCP/UDP)、(3)ネットワーク層(IP)、(4)リンク層(ADSL/CATV/FTTHなど)で構成されています(より複雑な構成もありますが、ここでは簡単にするために4層構成にしています)。

例えば、映像や音声のアプリケーションを送信する場合は、リアルタイム通信に強いUDP(User Datagram)を使用して通信します。一方、アプリケーションとして企業の重要なファイルなどを送る場合は、信頼性の高い通信ができるTCP(正しく相手に届いたかどうかを確認する機能をもっています)を使用します。 そして、使用しているアクセス回線がADSL(リンク層)ならば、ADSLに対応したプロトコルで送信し、FTTH(リンク層)であれば、FTTHに対応したプロトコルで送信します。

TDD

Time Division Duplexing、時分割複信。上りと下りを同一の周波数で通信を行う方式

TRON

The Real-time Operating system Nucleus。坂村健教授によって提唱された、コンピュータ・アーキ テクチャで、自動車の燃料噴射システムや自動販売機、コピー機、CPUを内蔵している各種の家電製品といった「組込みシステム」で利用するためのオペレー ティング・システムとして大きなシェアを獲得している。TRONには、いくつかの種類があるが、組込みシステムでは、ITRON(Industrial TRON)とμITRONが利用される。TRONの開発環境として、T-Engineがあり、組込みシステム開発の標準化に貢献している。

U

ucode

モノや場所を識別するため、これらに振るID番号。128ビットを基本とし、意味のない一意の番号である。

UPnP

Universal Plug and Play。マイクロソフト社が提唱した家庭内のPCやAV機器、周辺機器をネットワークで接続するための技術規格。

URI

ネットワーク上のリソースを特定する文字列の仕様。

UTP

イーサネットで使用される代表的なケーブルとして、UTP(Unshiedled Twisted Pair Cable、シールドなしより対線)と光ファイバ・ケーブルが使用されてます。UTPは、外部ノイズを遮蔽するシールドがないため、STP(Shiedled Twisted Pair Cable、シールド付きより対線)よりも外部からのノイズの影響を受けやすくなりますが、UTPのほうが安く作ることができます。

最近では、UTPが改良されたこと、あるいはノイズの影響を気にする必要がないような環境で使用されることが多いため、一般に、イーサネット・ケーブルにはUTPが用いられています(ここでは、光ファイバについては触れません)。 UTPは、米国のTIA/EIAで標準化が進められており、次のように分類(カテゴリー)分けされて、TIA/EIA-568A標準として規格化され、各UTP対応のイーサネットで使用されています。

(1)カテゴリー3:10BASE-T(T:Twisted Pair Cableを使用する規格の意味)

(2)カテゴリー4:(トークン・リング用で現在は普及していない)

(3)カテゴリー5:100BASE-TX(100メガ・イーサネット)

(4)カテゴリー5e:1000BASE-T(ギガビット・イーサネット)

(5)カテゴリー6:10GBASE-T(10ギガビット・イーサネット)

(6)カテゴリー6A:10GBASE-T(10ギガビット・イーサネット)

なお、カテゴリー1は、音声や低速データ通信用の古いケーブルで、カテゴリー2は、1Mbpsの低速データ通信用のケーブルですが、両者はTIA/EIA標準とはなっていない規格です。 ここに示す、10GBASE-Tは、2006年6月に標準化が完了されたばかりの規格で、カテゴリー6と6AのUTPに対応した10ギガビット・イーサネットの規格です。

10GBASE-Tは、デスクトップ用途の規格ですが、現状では市場のニーズが小さいことやLSIの開発のことも含めて、製品化は、2007年後半以降と予想されています。 なお、カテゴリー6A(Augmented Category 6、カテゴリー6の仕様拡張版)のUTPは、米国のTIA/TIAにおいて、新しく規定された高性能なUTPで、現在、標準化の審議中です。カテゴリー6Aの標準化は、2007年2月以降に完了する予定と言われています。

EIA:Electronic Industries Association、米国電子工業会

TIA:Telecommunications Industry Association、米国電気通信工業会

UWB

UWB(Ultra Wide BandまたはUltra Wideband、超広帯域無線通信技術)は、3~30GHzの周波数帯であるマイクロ波帯に位置する「3.1~10.6GHzの7.5GHz幅」という、広い周波数帯域を使用し、半径20m以下の短い距離で、50~480Mbps(使用条件によっては1Gbps以上)を実現する高速な短距離通信方式のことです。

このUWBの電波(周波数)は、他の無線通信システムに影響を与えないように電波の出力が非常に低く制限されているため、電波の届く距離は短く、最大でも10m程度です。しかし、伝送速度は半径3mの範囲で最大480Mbps、半径10mの範囲で最大110Mbpsの高速を実現できる仕様となっています。 このUWBは、米国の情報通信・放送分野の政策を管轄しているFCC(Federal Communications Commission、米国連邦通信委員会)が、2002年2月に免許不要で利用できることを認可したことが契機となって、普及しようとしています。

2005年5月には、このUWBを採用したソリューション(アプリケーション)の1つとしてワイヤレスUSB 1.0仕様が完成しています。 日本でも2006年8月、電波法施行規程が改正され、UWB(周波数帯3.4~4.8GHz)の使用が許可されことから、UWBを用いた日本初のワイヤレス・ハブが、ワイ・イー・データ社から発表されています。

V

VoIP

VoIP(Voice over Internet Protocol)とは文字通り、音声データをIPパケットに変換して転送し、送受信するための技術で、IP電話として広く普及しています。通信プロトコルには、パケット網での音声や画像などをリアルタイムに通信することを目的に策定された、SIP(Session Initiation Protocol、セッション開始プロトコル)が使用されています。

VoIPは、IP電話や企業内のLANを利用した内線電話などに応用されている技術です。従来の電話が電話交換機(PBX)を経由して音声を転送するのに対して、VoIPはルータやゲートウェイを経由して音声データなどを転送しています。電話網のインフラをLANなどのデータ・ネットワークと統合することで、回線の稼働率を上げて通信コストを下げられるのが魅力のひとつとなっています。

その一方で、音声データをIPパケットに変換するため、当初は従来の電話と比べると音質が悪かったり、途中で通話が切れてしまうという弱点もがありました。しかし、最近では品質が改善され、これまで使われていた電話とほとんど変わらないまでに、音質が向上してきています。

W

WiMAX

IEEE802委員会の802.16WGでは、「ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス」(BWA:Broadband Wireless Access)という名称で、都市規模のエリアをカバーする無線MAN(Metropolitan Area Network、都市域通信網)の標準が策定されています。WiMAXとは、この802.16関連の標準に準拠した、最大75Mbpsを実現する新しいワイヤレス・ブロードバンド・システムのことで、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略称です。

802.16WGでは、いろいろな規格が策定されましたが、2004年には固定無線(FWA:Fixed Wireless Access)の規格である「802.16-2004」が制定されました。この規格に準拠したシステムは、固定WiMAXと呼ばれます。 これに続いて、2005年12月には、802.16-2004をベースに、最大時速120kmの移動環境でも対応できるモビリティの機能を追加した「802.16e-2005」が制定されました。

この規格に準拠したシステムは、モバイルWiMAXと呼ばれます。すでに韓国などでは、WiBro(Wireless Broadband)というサービス名で、2006年6月末からモバイルWiMAXのサービスが開始されています。 また、WiMAX関連製品の仕様適合性や相互運用性の試験や認証を行ったり、ネットワーク層の通信規格(プロトコル)の仕様を決めたりする、WiMAXフォーラムが結成され、活動しています。

WirelessHD

2006年秋(10月31日発表)に、松下、NEC、ソニー、東芝、韓国LG、サムスン、米国SiBEAM社の7社が発足させた業界団体。60GHz帯の無免許帯域を使って、主に家庭内における非圧縮HD映像の伝送を実現する2〜5Gbpsの無線通信規格の策定を目指している。早ければ2007年春にも仕様の第1版を発行する(http://www.wirelesshd.org/ )。

WRC

World Radiocommunication Conference、世界無線通信会議。ITU(国際電気通信連合)が主催し、国際的な周波数帯の利用方法や無線局の運用に関する各種規則などを策定する会議。通常2~3年ごとに開催される

あ

アクセス・ネットワーク

ユーザーが、家庭やオフィスからパソコンなどでインターネットを利用する場合、パソコンを直接的に接続する(アクセスする)ネットワークのことを、アクセス・ネットワーク(Access Network)と言います。具体的には、ユーザー宅からインターネット・プロバイダ(ISP)までの間のネットワークのことを指しています。

このアクセス・ネットワークとして、以前は公衆電話網やISDN網などが利用されていましたが、最近では、より高速化したブロードバンド・ネットワーク(アクセス・ネットワーク)として、CATVやADSL、FTTHなど有線系のネットワークが広く普及しています。

また、現在ではワイヤレス・ブロードバンド(無線アクセス・ネットワーク)として無線LANあるいはモバイル(3G/3.5G)が普及しており、さらにWiMAXなどもアクセス・ネットワークとして登場し始めています。

か

回線交換

回線交換(Circuit Switching)とは、電話をかける場合、家庭の固定電話(IP電話ではない)のように受話器を取り、相手の番号をダイヤルし、相手からの「もしもし」という声を聞いて、接続(コネクション)されたことを確認してから通信を行う方式です。 このように、接続関係を確認してから通信を行う方式をコネクション型通信と言います。この回線交換方式の場合は、電話で話し合っている間は、1本の回線を2人で専有して使用するため、他の人はその回線を使うことができません。

また、話し合っていない無言の区間でも回線がつながれたまま(常時接続)になっているなど、効率的でないところがあります。 しかし、回線交換方式は、送受信するデータの遅延が小さいという特長があるため、時間的に連続的なデータを流す、音声通信やテレビ電話(映像通信)などのようなリアルタイム通信に適しています。

関門

ネットワーク間を相互に接続すること。ここでは、移動通信ネットワークとインターネットなどの間の相互接続をいう。

キー局

キー局とは放送網の親局、あるいは中心局ともいわれる。現在の地上波テレビ放送のテレビ局は、東京(在京)のキー局、大阪(在阪)の準キー局、さらにローカル局で構成されている。各局はキー局を中心に系列化された放送網をもっている。キー局とは、具体的には東京(在京)のTBS、日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京をいう。

グリッド・コンピューティング

各所(大学や研究所等)に分散して設置されている複数のコンピュータを、高速なネットワークで結ぶことによって、仮想的に実現された高性能な処理能力をもつコンピュータ・システムのこと。 

コア・ネットワーク

ユーザーのパソコンから相手に送られる送信データは、ADSLやFTTHなどのアクセス・ネットワークを通して、コア・ネットワーク(Core Network)へ届けられます。このコア・ネットワーク(中核ネットワーク)に集められた送信データは、処理され、各県に送られたり外国に送られたりします。 コア・ネットワークは、大容量のデータを扱うため、基幹通信ネットワーク、あるいはバックボーン・ネットワーク(Backbone Network、人間の背骨のような太いネットワーク)とも言われます。

コネクションレス型(Connectionless Mode Communication)

電話のように通話の相手と接続(コネクション)を確立してから通信する方式を、「コネクション型」通信と呼ぶ。インターネットは、メールのように相手との接続を確認することなく通信するので、「コネクションレス型」通信と呼ばれる。

さ

サーバー型放送サービス

現在、地上デジタル放送が開始され、ケータイ向け地上デジタル放送サービス「ワンセグ」も普及し始めていますが、さらに、2007年〜2008年頃には、固定型テレビ向けサーバー型放送サービスの開始を目指して、「サーバー型放送サービス」用受信機の仕様などが、サーバーP(サーバー型放送サービス・プロジェクト)で作られています。

サーバー型放送サービスは、デジタル放送受信端末に搭載される大容量のハードディスクに、テレビ番組を録画蓄積しておき、自分の好きな時間に番組を視聴できるようにするサービスです。また、携帯電話向けの大容量ハードディスクの開発も活発化しており、モバイル・サーバー型放送サービスの実現への期待も高まっています。

サブシステム

システム全体を構成する1つの部分をサブシステムと言う。サブシステム自身は一つの部分として、まとまった機能を備えている。

シャノンの限界

シャノン(Claude E. Shannon)が1948年に発表した理論で、一般に、通信回線の信号対雑音比(S/N)と使用する周波数の帯域幅によって、デジタル信号の伝送速度の限界が決まってしまうという理論。これをシャノンの限界といい、これ以上は伝送速度を上げることはできない。

準天頂衛星

常に日本列島の真上(これを「天頂」という)に近い位置に配置され、ビルなどの陰になって通信が影響を受けないようにする衛星のこと。これは1機の衛星が常に日本の真上にいるということではなく、3機の衛星が8時間ごとに真上にくるような仕組みとなっているため「準」と言う言葉が付けられている。

セット・トップ・ボックス(STB)

セット・トップ・ボックス(STB:Set Top Box)は、テレビに接続して、いろいろなサービスを受けられるように、テレビの機能を拡張する装置です。箱(ボックス)のような形をしていて、テレビの上に置いて使用することから、セット・トップ・ボックス(STB)と呼ばれます。

CATV網に接続して番組を受信したり、衛星放送を受信できたりするようなタイプから、インターネット接続などができたりする機能をもったものまであります。 最近は、ハードディスク駆動装置(HDD)内蔵型の高機能なセット・トップ・ボックス(STB)も登場しています。

センサー・ネットワーク

センサー・ネットワーク(Sensor Network)とは、ビルや工場における温度・湿度センサー、ガス・センサー、照度センサーなど、いろいろなセンサーを接続したネットワークのことですが、最近では、無線技術の進歩から無線によるセンサー・ネットワークが注目されています。 最近注目されているセンサー・ネットワークとして、ZigBeeがあります。

ZigBeeは、当初ホーム・オートメーションやファクトリー・オートメーション向けにIEEE 802.15.4で標準化された規格ですが、伝送距離は100m程度、伝送速度は250kbpsとBluetoothよりも低速ながら、低消費電力であるところが大きな特長となっています。また、1つのネットワーク当たりに接続できるノード数が最大65,535であり、大規模なセンサー・ネットワークが構築できることも魅力のひとつになっています。

選択ダイバーシチ

一般に、電波はビルなどに反射するため、電波が強くなったり弱くなったり受信レベルが変動(フェージング現象という)して相手に届くが、これに対処し改善する技術をダイバーシチ(Diversity)という。ダイバーシチには、いろいろな実現技術がある。

例えば、1つのモデム(1SS OFDM)にそれぞれ2本ずつアンテナが立っている場合、このように複数のアンテナを設置し、受信状態(あるいは送信状態)のよいほう(感度のようほう)のアンテナを使用(選択)して物理層の電波特性を向上させることを、選択ダイバーシチという。

全二重通信/半二重通信

全二重通信(Full Duplex Communication)とは、双方向同時通信方式のことです。パソコンなどで通信を行う場合に、送信側と受信側が同時に通信することができる、すなわち、双方向通信ができる通信方式のことです。身近な自動車の車線を例に挙げると、上りと下りのある2車線の道路のように、自動車が同時に双方向に通行できる方式です。

これに対して、半二重通信(Half Duplex Communication)は、片方向通信方式あるいは交互通信方式と言われます。身近な自動車の車線を例にあげると、上りと下りのない1車線の道路で、上りの自動車が通り終わったら、次に下りの自動車が通ることができるという、交互に通行する方式です。

ソフト・スイッチ

従来のハードウェア構成のスイッチを使わず、ソフトウェア処理でスイッチングを行うためにこのように呼ばれる。

た

ダーク・ファイバ

NTTなどの通信事業者(キャリア)などが敷設した光ファイバのうち、音声や画像などの通信にまったく使用されていない光ファイバのことを、ダーク(Dark、暗い)・ファイバ(Dark Fiber)と言います。一方、通信に使用している場合は、光ファイバの中にレーザー光が走り、明るく光っているので、ライト(Light)・ファイバと言います。

2000年末以降、制度的に、NTTや電力会社がもつダーク・ファイバを、他の通信事業者に芯線貸しできるようになりましが、この背景には、WDM(Wavelength Division Multiplex、波長分割多重技術)という装置の登場によって、従来のように1本の光ファイバの中に、1つ波長(すなわち1回線)を通す使い方だけではなく、10波(10回線)あるいは50波(50回線)以上も通して使用できるようになってきたことが挙げられます。 このため、以前から敷設されている光ファイバ設備は、同じ本数でも必然的に10倍も、50倍以上もの能力をもつようになったため、芯線貸ししても、十分余るようになってきたのです。

帯域幅

帯域幅(Bandwidth、バンド幅)とは、もともとアナログ技術の用語で、放送や通信において、電波にアナログ情報を乗せて、情報を送受信する場合に使用する周波数の幅のことを意味します。すなわち帯域幅とは、使用する電波の「最小の周波数と最大の周波数の差」のことなのです。

例えば、アナログ電話網の場合、使用する周波数は300Hzから3.4kHzの周波数、すなわち3.1kHz(=3.4kHz−0.3kHz)の帯域幅をもっていますが、これに対して、ITU-TのV.90という規格のモデムを使用すると下り(局からユーザーの方向)のデジタルの最大伝送速度は56kbpsとなります。この場合、「電話網のアナログ伝送路としての帯域幅は3.1kHz」、「電話網のデジタル伝送路としての帯域幅は56kbps」と表現されることになります。

このように、通常、帯域幅については、アナログの帯域幅については「Hz」という単位を、デジタルの帯域幅については「bps」(bit per second、ビット/秒)という単位を使用します。

地上デジタル・テレビ放送
地上デジタル音声(ラジオ)放送(デジタル・ラジオ)

日本の地上デジタル放送のうち、2003年12月から開始された地上デジタル・テレビ放送の電波は、UHF帯(Ultra High Frequency、極超短波。300MHz〜3GHzの周波数帯)内に位置する470MHz〜770MHz(帯域幅300MHz)が使用され、この周波数帯の中に各放送局のチャンネルが割り当てられています。 映像の圧縮符号化にはMPEG-2ビデオ、音声の圧縮符号化にはMPEG-2 AAC(Advanced Audio Coding)が使用されています。

また、変調方式にはOFDMを使用され、最大伝送速度は23.3Mbpsとなっています。 番組を送る放送局では、6MHzの帯域幅をもつ各チャンネルに乗せる番組内容(送信データ)」を13のセグメントに分割し、放送サービスごとに13個のセグメントを組み合わせて利用する仕組みになっています。 例えば、

(1)高精細テレビ(HDTV:High Definition TV)放送サービス時には、12セグメントすべてを使用して1チャンネルの放送を行う。

(2)標準テレビ(SDTV:Standard Definition TV)放送サービス時には、1チャンネルに4セグメントを割り当て、3チャンネルのSDTV放送を行う。

(3)ケータイ向けには1セグメントを専用に割り当て「ワンセグ」サービス(伝送速度:416kbps)を行う。などです。したがって、通常、一般家庭などのテレビは、この12セグメントを受信して番組を楽しみ、ケータイでは「ワンセグ」サービスを楽しむことになります。 なお、2006年度中には、ケータイ向けの「地上デジタル音声(ラジオ)放送」、いわゆるデジタル・ラジオが開始される予定ですが、電波はVHF帯のテレビ・チャンネルを使用(6MHzのうち4MHzを8セグメントに分けて使用)して、1セグメントを使用する1セグ放送サービス(416kbps)と、3セグメンを使用する3セグ放送サービス(1.2Mbps)が予定されています。

デジタル・デバイド

パソコンやネットワークなどのIT(情報技術)を利用できる社会環境の格差を「デジタル・デバイド」(Digital Divide)と言い、「情報格差」と表現されています。 すなわち、デジタル・デバイドは、IT(情報技術)を活用できる人、あるいは地域などと、活用できない人、あるいは地域などとの間で、貧富の格差の拡大や、地域間の経済的な格差が広がらないように、地球的な規模で健全な情報化社会を目指すために指標となるキーワードです。

日本でも、小学年からのコンピュータ教育や高齢者など弱者への支援、さらに2010年までに全国100%の地域で利用が可能となるように、高速で低価格なブロードバンドの敷設が展開されています。 また、ITU-D(ITU電気通信開発部門)を通して、開発途上国への支援が国際的に行われています。

電波の波長

波長=光速÷周波数
光速(=電波の速度)は約30万km/秒であるため、135kHzの電波の波長は
波長≒30万km/秒÷135kHz≒2222m となる。同じように、13.56MHzで約22m、952MHzで約31cm、2.45GHzで約12cmとなる。

ドライ・カッパー

NTTなどの通信事業者(キャリア)が敷設し、電話などの通信用に使用されていない電話回線のことを、水道管に水が流れていない(乾いている)ことに例えて、ドライ・カッパー(Dry Copper、乾いた銅線)と言います。日本では、1999年以降、NTTのドライ・カッパーが開放され、他の通信事業者の使用が認められるようになりました。このため、これ以降、NCC(New Common Carrier、新規参入通信事業者)は、このNTTのドライ・カッパーを借りて、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)サービスなどを提供できるようになり、この結果、日本では、世界で一番安いブロードバンドが提供されるようになりました。

トランスペアレント(Transparent Communication)

透過的な通信ともいわれる。データ通信において、送信データの内容を書き換えることなく、そのままの形で相手に送られる通信のこと。例えば、インターネットで通信する場合は、IPパケットの中に格納されているユーザーの送信データ情報そのものは一切さわらない(トランスペアレント)で、IPパケットの先頭に付加されているヘッダ情報だけを用いて、IPパケットを相手に送信するトランスペアレントな形態となっている。

トランスポンダ(トラポン)

トランスポンダ(Transponder)とは、衛星(BS、CSなど)に積み込まれる中継器のこと。略して、「トラポン」ともいわれる。トランスポンダ(中継器)は、衛星に搭載され、地上に設置された無線局(地球局)からの電波を受信して、増幅した後、周波数を変換して再び地球局に向けて電波を送り返す機能をもっている。通常、衛星には複数個のトランスポンダが搭載されている。

は

ハンドオーバー

携帯電話などで通信しながら移動するときに、現在使用している無線基地局のカバー範囲は、通常最大でも数km程度(障害物があると短くなる)なので、携帯電話が次の基地局のカバー範囲に移動する際に、通信する基地局を切り替える必要があります。この切り替えることを、ハンドオーバー(またはハンドオフ)と言います。 ハンドオーバー(Handover)については、携帯電話の世界では一定程度確立された技術になっていますが、IEEE 802系の標準である無線LANやWiMAX、あるいは携帯電話(W-CDMA、CDMA2000など)の間では、まだハンドオーバーの技術は確立していません。

そこで、2003年11月に設立されたIEEE 802.21WGでは、MIH(Media Independent Handover、無線システム間ハンドオーバー)と呼ばれる、異なる無線ネットワーク間でハンドオーバーができるような支援技術の標準化が審議されています。 802.21WGがハンドオーバーの対象とする無線ネットワークは、802.11の無線LAN、802.16のWiMAX、3GPPのW-CDMA、3GPP2のWCDMA2000などと、なっています。

パケット交換

パケット交換(Packet Switching)とは、回線交換のように連続的なデータではなく、送信するデジタル・データをパケット(あるいはフレーム)という単位に分割して通信する方式で、インターネットやイーサネットで採用されている方式です。 このパケット交換では、一般に、相手と回線が接続されたかどうかを確認しないで、電子メールのようにいきなり相手に送りつけるような通信を行います(電話などの回線交換では相手との接続を確認してから通信を行う)。

さらに、回線交換と異なって、相手と回線を専有した状態で通信する方式ではないため、データを送っていない間は、別の人が利用できる仕組みになっています。このため、1本の回線をユーザーがお互いに共有して効率的に使用することができます。

ビデオ・オン・デマンド(VOD)

ビデオ・オン・デマンド(VOD:Video On Demand)とは、視聴者が映画(ビデオ)などを見たいとき(オン・デマンド)に、リアルタイム(即座)に配信される映像配信システムのことです。 このVODでは、あらかじめMPEG-2などで圧縮されたビデオをビデオ・サーバーに蓄積しておきます。視聴者から、あるビデオを見たいという要求がくると、リアルタイムにビデオ・サーバが要求されたビデオを検索し、配信する仕組みとなっています。

ピア・ツー・ピア方式/クライアント-サーバ方式

ピア・ツー・ピア方式とは、対等通信方式、あるいは単にピア・ツー・ピア(Peer-to-Peer)方式と言われます。最近は「P2P」と表現されるようになっています。 Peerとは、同等者あるいは対等者という意味がありますが、ここでは対等者とは「コンピュータ」(パソコン)を意味します。すなわちピア・ツー・ピア方式は、コンピュータ同士が1対1で対等に通信を行う、水平分散処理方式となっています。

これに対して、多くのオフィスの業務処理やWebシステムで使用されているクライアント‐サーバ(Client Server)方式があります。クライアント‐サーバ方式では、1台のサーバに複数のクライアント(ユーザー端末。最近のパソコンはかなり処理能力が高い)がネットワークで接続された1対多の通信形態となります。この場合は、クライアントからのいろいろな業務処理の要求に対して、サーバが処理してクライアントにその処理結果を返信するという、集中分散処理方式となっています。

なお、ピア・ツー・ピア環境では、各クライアント(パソコン)は、クライアントとサーバの2役を担っています。すなわち、自分が情報をもらう場合はクライアントの役割を、自分が情報を提供する場合はサーバの役割を果たします。また、インターネット上で、不特定多数のクライアント(パソコン)間でファイルを共有するP2Pソフト(例:Winnyなど)が登場していますが、著作権侵害などの問題が発生しています。

ピンポン伝送

ISDNで採用されている伝送方式。1対の銅(メタル)線上で、上り信号と下り信号を、ピンポン(卓球)のように交互に割り当てて双方向伝送を実現する方式

ブロードバンド

ADSLやFTTHなどのアクセス回線は、「ブロードバンド回線、あるいは単にブロードバンド(Broadband、広帯域・大容量通信)」と呼ばれています。ブロードバンドのブロード(Broad)とは、「幅が広い」という意味で、バンド(Band)とは、「周波数の範囲、あるいは帯域」という意味があります。このため、ブロードバンドとは「帯域幅が広い通信」、すなわち広帯域な通信を意味します。

例えば、100Mbpsの伝送速度をもつFTTHの場合、デジタルの帯域幅が100Mbpsと非常に大きいため「帯域幅が広い通信」を行うことができます。帯域幅が広いと、映像などのような情報量の大きい通信ができるようになるため、ブロードバンドは、日本語で「広帯域・大容量通信」と表現されています。

プロトコル

インターネットなどのようにコンピュータとコンピュータの間で、データのやり取りを行う場合の約束事を、プロトコル(Protocol。通信プロトコルとも言われる)と言います。このときのプロトコル(約束事)は、大きく分けて次のような2つの内容から成っています。

(1)まず、どのような形式で情報をやり取りするか、情報の形式を決めることです。通信プロトコルでは、宛先がわかるように「宛先アドレス」、送信元がわかるように「送信元アドレス」、自分が送りたいメッセージ本文である「送信データ」などの形式を決めています。なお、この宛先アドレスと送信元アドレスの部分はヘッダ(先頭部分)と言われます。

(2)もう1つは、その情報をどのような手順で送信したり、受信したりするか、その手順を決めることです。例えば、インターネットでは、情報を送るためのプロトコルとして、IP(インターネット・プロトコル)が使用されます。このIPでは、送信データをある大きさに分割して、基本単位の情報(これをパケットという)をつくります。

このパケットの中に、宛先アドレスや送信元アドレスなどのヘッダ情報を書き込み、さらに分割した送信データを書き込み、インターネット上に流すと、相手に届きます。受信側は、受信した複数個のパケットを組み立て直して、元のメッセージを解読できるようになります。 このように、通常の通信では、「情報の形式」と「やり取りする手順」という2つプロトコルを基本にして、通信が行われています。インターネットでは、TCP/IPというプロトコル体系が使用されています。

ヘッドエンド

ヘッドエンド(Headend)は、CATV局側に設置され、音声・映像・データなどを、ユーザー側に送出する設備機器で、CMTS(Cable Modem Termination System、ケーブル・モデム終端装置)とも呼ばれます。 通常、CATVでインターネットを行う場合には、ユーザー側にはケーブル・モデム(CATVサービスを受けながら、インターネットもできる通信装置)を設置し、CATV局側のヘッドエンドを使用して行う仕組みとなっています。 この場合、ヘッドエンドは、CATV局と接続された外部のネットワーク(インターネット)からくる各種のデータをユーザーに配信する機能ももっています。

ホーム・ゲートウェイ

ホーム・ゲートウェイ(Home Gateway)は、通常、外部のインターネット・アクセス回線(ADSL、FTTHなど)と家庭内のホーム・ネットワークの中間(境界)となる家庭の出入り口に設置される装置です。 ゲートウェイとは、もともとプロトコルの異なる複数のネットワーク(ここでは、インターネットとホーム・ネットワーク)が、相互に接続され通信ができるように、プロトコルを変換する装置のことです。

このほかホーム・ゲートウェイには、セキュリティを確保するためのファイアウォール機能や、最近では、蓄積機能やサーバ機能まで備えたものもあり、家庭のITの中枢装置となってきています。 ホーム・ネットワークに接続されている、パソコン、プリンタあるいはテレビやハードディスク・レコーダ、FAXなどの機器が、外部との通信を行う場合は、このホーム・ゲートウェイを仲介して行うことになります。

ま

メディア・ゲートウェイ

Media GateWay(MGW)。一般にIP転送と時分割転送などの転送方式の変換を行うが、中継ルーティングを行う機能も提供する。

メディア・コンバータ(媒体変換器)

FTTH(Fiber To The Home)のサービス提供方式のひとつとして、通信事業者の局舎とユーザー宅間をポイント・ツー・ポイント(1対1接続)で結ぶ方式がありますが、この方式は、日本では、メディア・コンバータ方式とも言われています(注.メディア・コンバータは、略してメディコンとも言われます)。

ここで、メディアとは、光ファイバや銅線などの通信「媒体」のことを指しています。 FTTHの場合、ユーザー宅の入り口まで光ファイバが敷設され光信号がきていますが、ユーザー宅内はUTP(シールド無しツィスト・ペア・ケーブル)などの銅線で配線されています。そこで、光ファイバからの光信号を、銅線に適した電気信号に変えてユーザー宅内に送る必要があります。また、ユーザー宅内から外部の光ファイバへは、この逆の変換が必要になります。このような電気信号と光信号の変換装置を、メディア・コンバータ(媒体変換器)と言います。

モデム

例えば、アナログ電話網の場合は、パソコンからのデジタル信号を送受信するために、モデム(MODEM、変復調装置)という装置を使用してアナログ電話回線にデジタル信号を乗せて通信していました。 このとき使用するモデム(MODEM)とは、Modulation(変調)とDe-modulation(復調)の合成語です。

ここで、変調とはある周波数にデジタル信号を乗せる操作のことであり、復調とは周波数に乗っているデジタル信号を取り出す操作のことです。 このように、アナログ電話回線を利用して、パソコン同士のデジタル・データを送受信する場合は、モデムを使用していたのです。

モバイルIP(Mobile Internet Protocol)

モバイル(移動体)端末のためにIETFで開発されたIP(Internet Protocol)。端末が移動した場合でも、移動前と同一のIPアドレスを使えるようにするプロトコル

わ

ワンセグ

ワンセグとは、地上デジタル・テレビ放送の1チャンネル分の周波数帯域(6MHz)を、13のセグメント(伝送路を区分して使う単位)に分けたうちの1セグメントを、携帯や移動体端末向けのテレビ放送用として割り当てて提供されるサービスの名称です。 地上デジタル・テレビ放送の1チャンネル分の周波数帯域を13のセグメントに分けて放送に利用する方式は、日本独自の方式です。

ワンセグ・サービスは、法制度上、一般家庭向けのデジタル放送を補完するサービス(補完放送)として位置づけられていますので、当面の間は固定型テレビ向け地上デジタル放送サービスと同じ番組を同時に放送する「サイマル放送」となっています。一般家庭向け地上デジタル放送と同じチャンネルを使用しているため、基本的に放送料金がかからないようになっています。 ワンセグ放送を携帯端末で視聴する場合、画面の上半分はテレビ映像、下半分はデータ放送が同時に見られるようになっています。

例えば、現在視聴しているテレビ番組と連動したクイズ番組など、番組を視聴しながら関連した情報を閲覧できるようになっています。 画像の圧縮符号化方式には、MPEG-2の2倍以上の圧縮効率をもつ「H.264/AVC」、音声の圧縮符号化方式にはMPEG-2 AAC方式、また、ワンセグ放送の特徴でもあるデータ放送では、BML(放送用マークアップ言語)と呼ばれる記述言語が使用されています。



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