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新国際標準をつくるIECのスマートグリッド戦略を聞く!<第3回>=SMB SG3(スマートグリッド担当)が目指すもの=

 
月, 2011-10-24 00:44
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特集
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新国際標準をつくるIECのスマートグリッド戦略を聞く!<第3回>

スマートハウスからスマートコミュニティへと進展をみせるスマートグリッドの世界は、電力・エネルギー危機を背景に、新しいビジネスを求めて、日本を含むアジアや、米国、欧州においても、活発な展開を見せている。ここでは、スマートグリッドの国際標準化を推進しているIEC(国際電気標準会議)/SMB(標準管理評議会)のSG3(スマートグリッド担当)の日本代表である、九州大学大学院 電気システム工学部門の合田忠弘(ごうだただひろ)教授に、スマートグリッドについて国際標準化の動向や、世界各国の取り組みをお聞きした。また、合田教授がマイクログリッドやスマートグリッドに取り組んだ動機をはじめ、IECとNISTやIEEEなど他の標準化団体との連携や、スマートグリッドが拓く新しいビジネスモデル等もお聞きした。

第3回:スマートグリッドの標準化に向けた各国の動き

≪1≫IECはすでに「スマートグリッド標準化ロードマップ1.0」を発表

■ 前回(第2回)はIEC SMB SG3(スマートグッド担当)の活躍についてお聞きしましが、具体的な成果としては、どのようなものがありますか。

合田 忠弘教授(九州大学大学院、IEC SMB SG3日本代表)
合田 忠弘教授
(九州大学大学院、
IEC SMB SG3日本代表)

合田 そうですね。現在、スマートグリッドに関係する標準は、たくさんがありますのでIEC/SG3では、2010年6月に「IEC Smart Grid Standardization Roadmap(IECスマートグリッド標準化ロードマップ)1.0」(http://www.iec.ch/smartgrid/roadmap/)を公表し、スマートグリッドに関連した規格や、それらの規格を策定しているTC(Technical Committee、専門委員会)やSC(Subcommittee、分科委員会)を整理しました(図1)。

ご存じのように、すでにNISTは、2010年1月に「NIST Framework and Roadmap for Smart Grid Interoperability Standards, Release 1.0(スマートグリッドの相互接続性のためのフレームワークとロードマップ)」を発表しています。NISTのリリース2は2011年末に予定されているとのことですが、現在、IEC版のロードマップのバージョンアップも策定中で、来年(2012年)には、発表できると思います。


図1 IECのスマートグリッド関連のTC(技術委員会)の内容の例(クリックで拡大)
図1 IECのスマートグリッド関連のTC(技術委員会)の内容の例


≪2≫IECとNISTはどのような関係にあるか?

■ そこでちょっと聞きしたいのですが、IECとNISTの関係はどのようになっているのでしょうか。

合田 はい。IECとNISTの間では、基本的にはリエゾン(連携)関係はありますので時々情報交換などが行われています。例えば、2009年11月に米国のデンバーで、SGIPの会議が行われたときに、丁度そこで第2回IEC/SG3の会合も開催されました。

■ SGIPとはどのような組織ですか。

合田 SGIP(Smart Grid Interoperability Panel)というのは、NISTが2009年11月に立ち上げた「スマートグリッド相互接続性パネル(委員会)」で、この組織は、スマートグリッドのセキュリティや相互接続性標準の開発などを目指しています。また、スマートグリッド関連の標準を開発するために、その優先順位を決める行動計画(PAP:Priority Action Plans)の策定なども担当しています。

■ なるほど。

合田 デンバーでのIEC/SG3の会合の前、IECとSGIPやNISTのトップとの会合を開催して、これからお互いに協力関係をもって連携(リエゾン)していきましょうということになりました。このように、基本的にはリエゾン関係にあるのですが、お互い独立した組織ですからそこは配慮しながらの連携となります。

■ しかし、NISTがロードマップを出すと、マスコミは賑やかに扱いますが、IECがロードマップを出してもあまり大きな話題にならないような印象を受けますが、この辺はいかがでしょうか。

合田 忠弘教授(九州大学大学院、IEC SMB SG3日本代表)
合田 忠弘教授
(九州大学大学院、
IEC SMB SG3日本代表)

合田 IECとNISTは、基本的に組織構成や目的が異なっていますし、活動スタイルも異なります。NISTの場合は、組織の参加メンバーは、世界中から何百人も参加しています。ところが、IECの場合は、第2回でもお話ししたように、個人や企業単位ではなく、国単位でメンバーを決めて標準化を行う組織となっています。おっしゃるように、確かに広く知られていないところもありますが、しかし、規格という面でからみますと、NISTが主導する規格というのはあくまでも米国の規格なのです。それに対し、IECの規格は国際標準規格(世界規格)となりますので、両者の違いははっきりしています。

■ なるほど。

合田 また、極端な言い方をしますと、IEC側からみると、NISTという組織は規格をつくるところではなく、米国の調達仕様を策定しているという方が正しいと思います。米国では、IETF(インターネット技術標準化委員会)やIEEE(米国電気電子学会)が実際の規格を策定しているのです。


≪3≫IECは標準規格の策定の組織、NISTは調達仕標策定の組織

■ NISTは、そのようないろいろな標準を束ねて、米国の調達仕様をつくる組織なのですね。

合田 ええ。ですからIECはNISTとリエゾン関係をとって活動をしてはいますが、粛々と国際標準の作成活動を展開しています。

■ 当編集部は、どちらかというとスマートグリッドをIT関係の視点から見ています。IECは、電力関係から見ていますね。米国の場合はITのベンダー側の企業が大変熱心ですね。しかし、実際のスマートグリッドの規格になってくると、NISTのロードマップでは、多くのIECの規格が参照されています。この辺の微妙なニュアンスが、伝わりにくいような気がするのですが。

合田 その辺は、米国の場合、多分電力関係の規格をつくらないことを基本にして、そのときどきで、一番いい規格(IEC規格がよければIEC規格)を適用して、使っていく(準拠する)という格好になると思うのです。準拠すべきものがない場合は、規格をつくるということになるのです。例えば、IECで通信関係の標準化は、前述した図1に示すように、TC57(電力システム管理及び関連する情報交換)という技術委員会が担当していますが、ここで作成した規格を、NISTも使用するというようになっています。


≪4≫各国のスマートグリッドの国際標準化への取り組み

合田 忠弘教授(九州大学大学院、IEC SMB SG3日本代表)
合田 忠弘教授
(九州大学大学院、
IEC SMB SG3日本代表)

■ ありがとうございました。今のお話と関連して世界各国のスマートグリッドの標準化への特徴や取り組みはいかかでしょうか。

合田 はい。図2、図3をご覧になってください。欧州には、IEC/ISOの他に、CEN(欧州標準化委員会、注1)、CENELEC(欧州電気標準化委員会)という規格団体があって、CENはISOに対応し、CENELECはIECに対応していますが、これは欧州の規格を策定する組織なのです。その上に、国際規格を検討するIEC/ISOがあるのです。ですから、CEN/CENELECで検討し策定された規格は、IEC/ISOにも挙げられてくる可能性が強いのです。

注1 CEN: European Committee for Standardization、欧州標準化委員会
注2 CENELEC European Committee for Electrotechnical Standardization、欧州電気標準化委員会

図2 スマートグリッドに関する各国の国際標準化活動の特徴(クリックで拡大)
図2 スマートグリッドに関する各国の国際標準化活動の特徴

図3 各国のスマートグリッドの国際標準化への取り組み(クリックで拡大)
図3 各国のスマートグリッドの国際標準化への取り組み

■ 図3の中の欧州のところに、ENTSO-Eと言う聞きなれない組織がありますね。

合田 はい、ENTSO-Eは「エンソ・イー」と読むのです。European Network of Transmission System Operators for Electricityの略で、欧州電力系統運用者ネットワークのことです。

ENTSO-Eはベルギーに本部があって、ここでいろいろな電気関連の規格を精力的につくっています。また図3に、(系統容量828GW、34ヵ国、42個のISO)と書かれていますが、これは、ENTSO-E傘下には、欧州34ヵ国、42の系統運用事業者(ISO:Independent System Operator)があり、系統容量で言うと828GW(日本の4倍強)を管理下においていると言う意味です。IECは、こういう組織とも関連をもちながら活動しています。

そういう面から見ると、日本の規格をつくる体制は欧州に比べて若干弱いように感じます。

■ そうなのですか。日本は結構リードしているという感じがしていましたが。

合田 いや、製品の面ではリードしている部分があるかもしれませんが、規格という面ではやっぱり弱いのではないかなと思いますね。

日本の役所にも規格を対応するところがありますが、人数がまったく少ない状況です。例えば、韓国の韓国技術標準院(KATS:カッツ。Korean Agency for Technology and Standards)は、韓国政府の中の規格担当部門ですが、職員は数百人で、国を挙げて標準化活動をしています。

これに対して、日本では、経済産業省の基準認証政策課の中の1つのグループが規格を担当しているということですから、全然人数が違います。NISTも、組織全体(2011年10月現在の職員数は2,900名)が規格に関係しているわけではありませんが、そのうち中の何割かの人数が規格を担当しています。中国も、スマートグリッド対応だけでも、国家電網公司内の数十人のグループが担当しています。各国とも標準規格というものに相当力を入れているというのが現在の状況です。

(第4回に続く)


バックナンバー

<新国際標準をつくるIECのスマートグリッド戦略を聞く!>

第1回:日本におけるスマートグリッド/マイクログリッドの始まり
http://wbb.forum.impressrd.jp/feature/20110925/854

第2回:IEC SMBに、スマートグリッド戦略グループ(SG3)を設立
http://wbb.forum.impressrd.jp/feature/20111010/855

第3回:スマートグリッドの標準化に向けた各国の動き
http://wbb.forum.impressrd.jp/feature/20111023/856

第4回:20XX年に向けた「新しい電力システムの提案」とその構築
http://wbb.forum.impressrd.jp/feature/20111111/858

第5回(最終回):日本が目指すべきスマートグリッドの方向性
http://wbb.forum.impressrd.jp/feature/20111128/859


プロフィール

合田忠弘〔九州大学大学院 システム情報科学研究院 電気システム工学部門(電気エネルギー・環境工学講座担当)教授 工学博士〕

合田忠弘(ごうだ ただひろ)氏

現職:
九州大学大学院 システム情報科学研究院 電気システム工学部門(電気エネルギー・環境工学講座担当)教授 工学博士

【略歴】
1973年3月 大阪大学大学院工学研究科修士課程修了。
1973年4月 三菱電機(株)入社。電子計算機やマイクロプロセッサを使用した電力系統の保護制御システム(系統安定化・事故波及防止システムや電圧無効電力制御システムなど)の開発・製造、パワーエレクトロニクスや電力自由化・規制緩和関連システム(電力取引関連システムやPPS 向け需給制御ステムなど)の開発・製造、系統解析シミュレータやマイクログリッドの開発に従事。同社の電力系統技術部長、電力流通システムプロジェクトグループ長を歴任。
2006年3月 三菱電機(株)を退社。
2006年4月より、現職。電力系統の安定度解析やマイクログリッドおよびスマートグリッドの運用制御方式の研究を実施。

<受賞・学会活動他>
1980年 日本電機工業会進歩賞、1991年 電気学会論文賞を受賞。工学博士。
2006年 電機工業会功労賞受賞

<主な著書>(いずれも共著)
「ITが拓く電力ビジネス革命」:オーム社(2002年)。「マイクログリッド」:(社)日本電気協会新聞部(2004年)。「エネルギーの貯蔵・輸送」:NTS社(2008年)。「スマートグリッドの構成技術と標準化」:日本電気協会(2010年)。「スマートグリッド教科書」:インプレスジャパン(2011年)。


インプレスR&D刊行の関連書籍

インプレス標準教科書シリーズ スマートグリッド教科書

好評発売中!
インプレス標準教科書シリーズ スマートグリッド教科書
http://www.impressjapan.jp/books/2981

監修者:合田 忠弘(九州大学大学院)、
    諸住 哲(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
ページ数:384P
サイズ・判型:B5判
定価:[本体4,700円+税]

〔本書の特徴〕
今、電力網と情報通信網を統合した「次世代電力網」すなわち「スマートグリッド」が国際的に大きく注目され、さまざまな国でその取り組みが開始されています。
私たちを取り巻く社会環境は、現在、地球温暖化問題やエネルギー枯渇問題、経済危機など、人類史上まれにみる深刻な危機に直面していますが、これらを解決する救世主として登場したのが、「スマートグリッド」です。
このスマートグリッドは、大きく3つの可能性をもっています。
1つは、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用することによって、「電気エネルギーの面」から今後、クリーンなエネルギーを持続的に供給することが可能になることです。2つ目は、情報通信技術を活用することによって、「送配電網の運用の面」から効率的で信頼性の高い電力の供給が可能となることです。3つ目は、家庭やオフィスなどの需要家側においては、電気エネルギーの使い方をスマートにすることによって省エネルギー化を可能とするなど、「消費の面」からも新しい局面を拓くことが可能になることです。
本書は、スマートグリッド関係の分野において、国際的な標準化活動や最前線で研究開発やビジネスを展開されている執筆陣によって刊行され、スマートグリッドの全体像を集大成した内容になっています。このため、電力業界はもとより、情報通信業界をはじめ、家電業界、自動車業界に至るまで、スマートグリッドに携わる幅広い方々が、次世代のビジネス戦略を考えるうえで、大いに参考になる必読の一冊となっています。


スマートグリッド向け新プロトコル「IEEE 1888」の全容と省エネ戦略2011

最新刊
スマートグリッド向け新プロトコル「IEEE 1888」の全容と省エネ戦略2011
http://r.impressrd.jp/iil/GUTP2011

執筆者:江崎浩、落合秀也
ページ数:324P
サイズ・判型:A4判
価格:CD(PDF)版 89,250円(税込)
   CD(PDF)+冊子版 99,750円(税込)

〔本書の特徴〕
東日本大震災は、深刻な電力・エネルギー危機を引き起こし、日本における企業・産業・社会活動に対して、これまでとはまったく異なる次元から、BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)を確立する必要性があることをつきつけた。
こうした背景のもとに、東大グリーンICTプロジェクト(GUTP)では、新しく標準化されたスマートグリッド向けの標準プロトコル「IEEE 1888プロトコル」を用いた世界初のマルチベンダシステムを工学部2号館に構築した。それを構成する機器の相互接続試験も成功し、全学的な展開が開始されている。すでに、電力消費が年間最大となる2011年7月には、対前年同月比の30%の電力削減に成功し、今後の展開が国の内外から大きな注目を集めている。
本書は、電力・エネルギー危機に挑む、スマートグリッド組織「東大グリーンICTプロジェクト」の「IEEE 1888」システムを活用した節電対策の具体例を見ながら、新しいキャンパスやビルの方向性を示しつつビジネスの可能性と展開を解説していく。


世界のマイクログリッドと再生可能エネルギー2011

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世界のマイクログリッドと再生可能エネルギー2011
http://r.impressrd.jp/iil/Microgrid2011

執筆者:新井 宏征
ページ数:206P
サイズ・判型:A4判
価格:CD(PDF)版 89,250円(税込)
   CD(PDF)+冊子版 99,750円(税込)

〔本書の特徴〕
東北地方を中心に、日本の歴史上、最大級の被害を与えた東日本大震災(2011年3月11日発生)は、東京電力管内の福島第一原子力発電所をも直撃しました。近年では経験することのなかった電力危機に直面し、従来の大規模な発電の仕組みに頼らない発電方法に、今、注目が集まっています。
本書では、近年のスマートグリッドの取り組みの高まりや、震災後のエネルギー計画の見直しなどの背景を踏まえたうえで、マイクログリッドを構成する技術やそのビジネス動向、さらに活発化する世界のマイクログリッドプロジェクトの動向などを解説しています。


標準化/特許/知的財産戦略2011

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標準化/特許/知的財産戦略2011
http://r.impressrd.jp/iil/IPstrategy2011

執筆者:平松 幸男(大阪工業大学大学院 教授)、 小町 祐史(大阪工業大学 教授)
ページ数:138P
サイズ・判型:A4判
価格:CD(PDF)版 89,250円(税込)
   CD(PDF)+冊子版 99,750円(税込)

〔本書の特徴〕
国際的に、標準化/特許/知的財産が、国や企業、大学などの今後の展開に大きな影響を与えるキーワードとして注目を集めています。そのようななか、特許を収益につなげる知的財産戦略が浮上しています。
そこで本書では、標準化と特許の歴史から振り返り、それが時代とともにどのように変遷してきたかを見ることによって、私たちが置かれた現状に対する理解を進めたうえで、「IT」「エレクトロニクス」「通信」「エネルギー環境」等の産業技術分野において標準化が今後、企業にとってどのような意義をもつのかを考えます。
また、標準化の場にはどのようなものがあるのか、諸外国は標準化にどのようにとり組んでいるのか、さらに特許をはじめとする知的財産と標準化の関係は何か、政府と大学の役割は何かなどを考えたうえで、日本企業が今後どのように標準化にとり組むべきかについて考えます。


スマートハウス構築のためのホームネットワーク技術2011

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スマートグリッドシリーズ第6弾
スマートハウス構築のためのホームネットワーク技術2011
http://r.impressrd.jp/iil/HomeNetwork2011

執筆者:丹 康雄(北陸先端科学技術大学院大学 教授)
ページ数:232P
サイズ・判型:A4判
価格:CD(PDF)版 89,250円(税込)
   CD(PDF)+冊子版 99,750円(税込)

〔本書の特徴〕
スマートグリッド/スマートハウス時代に、ホームネットワークが急速に注目を集め、新しい標準が次々に登場しています。ホームネットワークはアプリケーション分野の面、技術要素の面のどの観点から見ても多数の要素が互いに関連する複合型のシステムとなっています。そのため、特定の技術が開発されれば一気に実現できるようなシステムではありません。それぞれの部分にあった適切な技術を組み合わせ、全体としては一般ユーザーが運用していける使いやすいシステムを構築する必要があるのです。
特に、スマートグリッドとしての制御系の波は、これまでのホームネットワークのシステムに、無線やPLC(電力線通信)などの通信技術の進展がみられたのに加えて、家庭内に創エネ、蓄エネの機器が出現し、重要なものになってきています。
さらに2011年3月11日に起きた災害は、人々の意識や社会的ニーズを一変させ、それまではコスト面などで敬遠されてきた再生可能エネルギーおよび分散電源の活用や、快適さを失うおそれから取り組みが足踏みしていた消費エネルギー抑制諸技術の実現に、改めて研究開発の方向性が向かいつつあります。
本書は、現時点の最新技術の羅列ではなく、過去からの技術の蓄積に基づき、スマートハウスを実現するために必要となるホームネットワークの一連の技術について述べたものになっています。


グリーン半導体技術の最新動向と新ビジネス2011

好評発売中!
スマートグリッドシリーズ第5弾
グリーン半導体技術の最新動向と新ビジネス2011
[太陽電池/LEDテレビから電気自動車までの新戦略を解明]

http://r.impressrd.jp/iil/GreenSemicon2011

執筆者:津田建二(国際技術ジャーナリスト)
ページ数:150P
サイズ・判型:A4判
価格:CD(PDF)版 89,250円(税込)
   CD(PDF)+冊子版 99,750円(税込)

〔本書の特徴〕
半導体は今や、ハード指向からソフトウェアをのせる時代に進化しています。人間の知恵を埋め込んだ新しい半導体が次々と生まれ、スマートフォンやタブレットPCをはじめ、新しい電子機器が生まれてきています。私たち人類の知恵を実現してくれるのが半導体であるからこそ、将来に向けてCO2を削減し、青い地球を維持するために欠かせない環境技術を開発し継続していくことと、半導体技術は一体なのです。
本書は、半導体を使ってグリーン化が進み、今後の推進可能な分野を、調査データと技術解説の両方から解説しています。
半導体産業を通してスマートグリッド関連ビジネスを推進している企業だけでなく、新しい家電機器をはじめ、電気自動車やスマートハウス関連の新ビジネスを推進する企業の、今後の戦略的な参考資料としての一冊となっています。


世界のスマートグリッド政策と標準化動向2011

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スマートグリッドシリーズ第4弾
世界のスマートグリッド政策と標準化動向2011
[実用期に入ったNIST/IEC/IETF/IEEEの全仕様とサイバーセキュリティ]

http://r.impressrd.jp/iil/SmartGrid2011

執筆者:新井宏征/名和利男/湧川隆次
ページ数:328P
サイズ・判型:A4判
価格:CD(PDF)版 85,000円(税抜)
   CD(PDF)+冊子版 95,000円(税抜)

〔本書の特徴〕
スマートグリッド(次世代電力網)は、2010年1月にNIST(米国国立標準技術研究所)が「スマートグリッド標準仕様 第1版」を発表して以来、急速に世界的な取り組みが活発になってきた。本書は、具体化してきたNISTやIEC、IETF、IEEEなどの標準仕様や世界各国の政策、参入プレイヤーの動向など、最新動向を網羅する。
まず標準化動向については、2010年まではNIST中心に見えていたスマートグリッドを、欧州のIEC(International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)における取り組みについても広く取り上げてまとめている。さらに、個々の標準化のフレームワークのなかの具体的な技術仕様である、IETFやIEEEの最新動向についても整理している。
また各国の事情によって異なるスマートグリッド政策とビジネス動向については、国内をはじめ、米国、欧州、アジア諸国について最新動向と今後のロードマップについてまとめている。特に中国と韓国を中心としたアジア諸国で急速に推進されているスマートグリッド政策については、新しい動きとして注目できる。
さらにスマートハウスやスマートシティにおいて、ネットワーク経由で収集される家庭や企業の個々の電力情報に関するセキュリティ対策も重要視され、いくつかの国で、スマートグリッドのサイバーセキュリティに関する先進的な施策が推進されている。本書では、スマートメーターやスマートハウスにおいて想定されるサイバーセキュリティ対策についても、その脅威について触れながら解説している。
本書の最後には、最新のスマートグリッドの用語集も付け、読者がより理解できるように工夫されている。


日米欧のスマートメーターとAMI・HEMS最新動向2011

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スマートグリッドシリーズ第3弾
日米欧のスマートメーターとAMI・HEMS最新動向2011
http://r.impressrd.jp/iil/SmartMeter2011

執筆者:新井宏征(株式会社情報通信総合研究所)
ページ数:172P
サイズ・判型:A4判
価格:CD(PDF)版 85,000円(税抜)
   CD(PDF)+冊子版 95,000円(税抜)

〔本書の特徴〕
本書は、第1弾のスマートグリッド、第2弾のスマートハウスに続いてく、「スマートグリッドシリーズ」の第3弾である。本書は、現時点におけるスマートグリッドビジネスの本丸とも言えるスマートメーターをテーマとして、関連するさまざまなトピックを取り上げている。電力量計の歴史をひもときながら、スマートメーターの登場までをたどり、スマートメーターの仕組みや、スマートメーターと密接に関連する重要な要素であるAMI(高度メータ―基盤)やHEMS(宅内エネルギー管理システム)について解説をしている。
わかりやすく整理した「スマートメーター・AMI・HEMS関連用語集」付き。


日米欧のスマートハウスと標準プロトコル2010

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スマートグリッドシリーズ第2弾
日米欧のスマートハウスと標準プロトコル2010
[Smart Energy Profile 2.0によるスマートグリッドの新展開]

http://r.impressrd.jp/iil/SmartHouse2010

執筆者:
新井宏征(情報通信総合研究所)、 水城官和・林為義(Wireless Glue Networks)
ページ数:174P
サイズ・判型:A4判
価格:CD(PDF)版 85,000円(税抜)
   CD(PDF)+冊子版 95,000円(税抜)

〔本書の特徴〕
スマートハウスを実現するための技術動向とSmart Energy Profile 2.0に関する初めての解説書スマートハウスは、近年、地球温暖化対策などの観点から、国際的にその必要性が注目されている。スマートハウスとは、ICT(情報通信技術)を活用して、住宅を取り巻くさまざまなアプリケーションを統合的に制御する取り組みであり、「省エネ」(エネルギー消費の削減)「創エネ」(再生可能エネルギーなどによるエネルギー生成)「蓄エネ」(蓄電池や電気自動車のバッテリーなどを利用したエネルギー貯蔵)が期待されている。米国では、すでにスマートメーターの設置やホーム内での監視制御機器に関しての標準化が活発になっており、日本でも国内版のスマートハウスに関連する動向が注目されている。
本書では、先行する米国のホームエリアネットワーク(HAN)技術を中心に、最新のアプリケーション「Smart Energy Profile 2.0」について全体像を解説している。さらに、スマート ハウスを構成する「スマートメーター」「HEMS」(ホームエネルギー管理システム)」「エネルギー端末」について整理してまとめ、続いてスマートハウスに関連する実証実験プロジェクトやビジネス動向についても触れている。


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